関節リウマチ|治療のご案内
関節リウマチ
Rheumatoid arthritis
関節リウマチとは、免疫の働きに異常が生じて、関節内にある滑膜という組織が炎症を起こして異常増殖し、炎症性サイトカインが過剰に分泌されて骨・軟骨を破壊してしまう自己免疫疾患と考えられています。
関節が炎症を起こして徐々に破壊されていくため、放っておくと関節が変形して動きが悪くなり、関節機能が損なわれていきます。
1 症状
早期にみられる主な症状は、朝起きたときの手指のこわばりです。
熱っぽい、からだがだるい、食欲がないといった症状も出たりします。
次第に手足の関節が左右対称的に腫れて痛みが続き、肩や肘関節、膝や股関節など大きな関節にも症状が出ることがあります。
炎症が強い時は関節を動かさなくても痛みが出ます。
どの年代でも発症しますが、特に30~50歳の女性に多く発症します。
2 診断
リウマチは早期診断、早期治療が重要です。最近ではより早期の診断のために、アメリカリウマチ学会 ( ACR ) /ヨーロッパリウマチ学会 ( EULAR ) による基準が用いられています。
症状のある関節の数、6週間以上症状が続いているかどうか、そして血液検査の結果をもとに診断されます。
3 治療
治療は薬物療法が主体で、非ステロイド性抗炎症剤、ステロイド剤、抗リウマチ剤、生物学的製剤などを用います。
補助療法として、ステロイド剤やヒアルロン酸の関節内注射を行うこともあります。
関節の破壊が進むと、人工関節などの手術が必要になることがあります。
リウマチの治療は、腫れや痛みなどの症状が改善して日常生活が支障なく送れる「寛解」という状態を目標に行います。
どうしても寛解にならない場合は、ある程度コントロールされた疾患活動性の低い状態を目指します。
- ⑴ 非ステロイド性抗炎症剤
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リウマチによる痛みや炎症を和らげます。
ただし、病気の進行を止めることはできません。 - ⑵ 副腎皮質ステロイド
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速効性があるので抗リウマチ薬の効果が現れるまで用いたり、活動性の高いリウマチに対して補助的に用いたりします。
ただし、ステロイドを長く使用していると、糖尿病や骨粗鬆症、感染症などを合併しやすくなるので、抗リウマチ薬が効き始めたら減量もしくは中止します。 - ⑶ 抗リウマチ剤
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リウマチ治療の主体となる薬で、リウマチによる免疫異常を抑制することで効果を発揮します。
治療効果を高めるため、抗リウマチ薬を2種類以上併用することもあります。
間質性肺炎などの副作用に注意が必要です。 - ⑷ 生物学的製剤
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抗リウマチ薬の効果が不十分な場合に用います。
炎症性サイトカインを標的として炎症を抑え、軟骨や骨の破壊の進行を抑えることができます。
感染症などの副作用に注意が必要です。
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