ハイドロリリース注射
ハイドロリリース注射とは？
筋肉は筋膜（きんまく）と呼ばれる薄い線維の膜に包まれており、その筋膜や周囲の組織には神経や血管が通っています。
長時間の不良姿勢などによって、姿勢を支える筋肉がずっと緊張したまま動かなくなると、血流が悪くなって筋膜の線維が硬くなって癒着（ゆちゃく）を起こすことがあります。
その結果、筋肉の動きが悪くなったり、神経が圧迫されたりすることで、「動かすと痛い」「こっている」「しびれる」といった症状が引き起こされるいわれています。
ハイドロリリース注射では、エコー（超音波）装置で確認しながら、針先を筋膜内や神経の周囲に刺入して生理食塩水や局所麻酔薬などを注入します。
これにより、硬くなった筋膜や線維組織の癒着をやさしく剥がし、筋肉のなめらかな動きを回復させ、神経や血管への圧迫を取り除くことで、痛みやしびれの改善を図ります。
ハイドロリリースはこんな疾患や症状の方に適しています。
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・慢性的な肩こりや首の痛み
・腰の重だるさや、繰り返す腰痛
・五十肩（肩関節周囲炎）による動かしづらさや痛み
・関節まわりの張り感や可動域の低下
・筋肉や腱の柔軟性低下によるこわばり
・スポーツや日常動作において筋膜がこわばって起こる張り感や痛み
ハイドロリリースの特徴とメリット
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・痛みの原因へ直接アプローチする治療です
・副作用が少なく、繰り返し治療が可能
・エコーガイド下で行うため安全かつ正確
・即時的な効果を実感する方も多い
ハイドロリリースの効果を長く保つために
ハイドロリリース注射によって一時的に痛みが軽減しても、生活習慣や不良姿勢が改善されなければ、再び症状が現れることがあります。
効果を持続させるためには、セルフストレッチやリハビリ（理学療法）を併用することが重要です。
特に慢性的な症状をお持ちの方は、定期的なハイドロリリースとリハビリを継続的に行うことをおすすめしています。
- よくある質問
- Faq
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ハイドロリリース注射はどんな痛みに効きますか？
筋膜や神経のまわりの癒着による、「動かすと痛い」「張ってこわばる感じ」などの症状に効果が期待されます。
慢性的な肩こりや腰痛、五十肩関節の動かしづらさなどに適しています。 -
薬液は何を使いますか？
基本的には生理食塩水に少量の局所麻酔薬を混ぜて使用します。
副作用がほとんどなく、体にかかる負担も少ないため安全性が高く、どなたにでも安心して行うことができます。 -
何回くらい注射が必要ですか？
1回で効果を感じる方もいますが、症状経過や原因疾患によっては複数回行うこともあります。
特に慢性の症状をお持ちの方は、定期的なリリースをお勧めしています。 -
注射は痛いですか？
当院ではできるだけ細い針を使用して、注射が苦手な方にも配慮しながら、痛みを軽減させる工夫をしています。
エコーで針先の位置を確認しながら注射を行いますので、痛みは最小限に抑えられます。 -
健康保険は使えますか？
はい、使えます。当院では健康保険を適応してハイドロリリース注射を行っております。
診察のうえ、医師が適応と判断した場合に保険診療として対応いたしますのでご安心ください。 -
副作用やリスクはありますか？
注射部位に一時的なだるさや違和感を感じることがありますが、多くの場合は数日以内に自然におさまります。
また、まれに内出血や腫れが出ることもありますが、こちらも数日で改善します。 -
すぐに運動や仕事に戻れますか？
はい。注射後すぐに日常生活へ戻れます。
注射部位に過度な負荷のかかる運動は当日避けていただきますが、翌日からは通常どおりの活動が可能です。